世界最強の経済力と軍事力を背景に、諸外国へ強硬な圧力をかけ続けるトランプ大統領。
多くの国のリーダーがトランプ大統領におべっかを使い、ご機嫌取りに右往左往しています。
いまや、世界の王様のような存在です。
しかし、どれほど強大な権力を持つ政権にも、決定的な弱点=アキレス腱は存在します。
いま、トランプ大統領のアキレス腱として注目されているのが
「エプスタイン問題」です。
少女買春や性的搾取という凄惨な犯罪、謎の獄中死、膨大な未公開資料、そして政権中枢との関係疑惑。
米司法省は1月末に300万点におよぶ捜査資料を公開して「捜査資料の公開は完了した」と宣言しましたが、
野党や世論は納得していません。
なぜ、エプスタイン問題はトランプ政権を揺るがすのか。
そして、この問題が表沙汰になったとき、トランプ大統領の権力は本当に失墜するのか。
本記事では、エプスタイン問題の全体像から最新の資料公開、政権への致命的リスクまでを初心者にもわかりやすく解説します。
エプスタイン問題とは何か
ジェフリー・エプスタイン氏は、アメリカの著名な投資家・富豪でした。
しかし、2019年14歳を含む未成年の少女数十人に対する性的虐待の疑いで逮捕されました。

エプスタイン氏は
- 政治家
- 財界人
- 王族
- 著名人
など、権力層との広範な人脈がありました。
そうした中、エプスタイン氏は2019年8月10日、勾留されていたニューヨーク州の矯正施設内で死亡。
独居房内で首を吊って自殺したと発表されました。
しかし、事件はこれで終わったわけではなく、むしろ社会の関心が高まりました。
■ 最大の焦点
「誰がエプスタインの犯罪に関与・黙認していたのか」
- 有力政治家
- 大富豪
- 王族
- 著名人
が関係していた可能性が指摘されています。
この疑惑の渦中にあるのは、クリントン元大統領、ビル・ゲイツ氏、英アンドルー元王子、トランプ大統領など世界的な著名人です。
エプスタイン問題の闇
■ 文書の全面公開がされていない
- 司法省が大量の文書を非公開
- 「被害者保護」を理由に黒塗りが多い
- 被害者側は
「被害者名は出るのに、加害者が隠されている」
と強く反発
■ 共犯・支援者の責任が未解明
- エプスタイン単独犯ではあり得ない
- 斡旋、資金、輸送、隠蔽に協力者がいた可能性
- しかし、本格的な起訴はほぼ行われていない
■エプスタイン氏の死因
2019年、勾留中だったエプスタインは獄中で死亡。
公式には「自殺」とされていますが、監視カメラの故障など不可解な点が多く、
口封じのために獄中で暗殺されたのではないかという疑念が今も消えていません。
米司法省が公開した「エプスタイン・ファイル」
2026年1月、米司法省はついにエプスタイン事件に関する捜査資料の大量公開しました。
ブランチ司法副長官は記者会見で、次のように説明しています。
- 約2000本のビデオ
- 約18万点の写真
- 300万ページ以上の文書
- 累計約350万ページを公開
そして「非常に包括的な文書の特定と審査は終了した」と述べ、
司法省としての作業は完了したとの立場を示しました。
なぜ「公開完了」でも疑念が消えないのか
この説明に対し、民主党は強く反発しています。
理由は単純です。
司法省自身が
「特定した文書は600万ページ以上」
と説明しているにもかかわらず、実際に公開されたのは約350万ページに過ぎないからです。
民主党のロー・カンナ下院議員は、
「数百万点がいまだ非公開のままだ」
と懸念を表明しています。
つまり、公開されたのは“半分程度”という計算になります。
エプスタイン・ファイル透明化法」と政治対立
この問題を象徴するのが、「エプスタイン・ファイル透明化法」です。
共和党のトーマス・マッシー議員と民主党のロー・カンナ議員が共同で主導しました。
珍しく超党派で動いた背景には、
「何か重大な情報が隠されているのではないか」
という共通の不信感があります。
トランプ政権中枢との関係疑惑
今回公開された資料の中から、
トランプ政権の一角、ラトニック商務長官も関係が疑われる記述がみつかりました。
ラトニック氏はエプスタイン氏とは2005年ごろに交友関係を断ったと説明していましたが、
2012年12月にエプスタイン氏所有の島を昼食で訪れた可能性を示す記述が含まれていたのです。
現時点で違法性が確定したわけではありません。
しかし、未公開資料の中に政権にとって不都合な情報が含まれているのでは、という疑念は消えていません。
かつて「全面公開」を掲げたトランプ大統領の公約
トランプ大統領自身は、前回の大統領選の際に
「当選したらエプスタイン・ファイルを公開する」
と公約していました。
しかし、当選後、公開に消極的になり、就任から1年経った1月30日についに公開された資料は
- 黒塗りが多い
- 重要人物の名前が伏せられている
など、全面公開とは言い難い内容です。
このギャップが、支持層の不満を招いています。
支持層・共和党内部からの強い嫌悪感
エプスタイン問題は、民主党だけでなく
トランプ支持層や共和党内部からも嫌悪されている問題です。
理由は明確で、
「性的搾取に関与した可能性」
という疑惑は、どんな政策成果も正当化できないからです。
もしトランプ大統領本人の関与を示す決定的証拠が出れば、
一気に権力の座から失墜する可能性があります。
エプスタイン問題はトランプ政権のアキレス腱か
経済や軍事では押し切れても、
道徳的スキャンダルは力で封じ込められません。
エプスタイン問題は、場合によっては
トランプ政権を一気に吹き飛ばすメガトン級爆弾になるかもしれません。
今後の展開に注目です。